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「広く旅をし、方々を遍歴したものだけが、知識という名の富を有している。」 (詩の神・オーディン) 主題はブログにリンクします 世界遺産・平泉(13) 「平泉の世界遺産」 ・ 国内各地の世界遺産 岩手県内の主要地 平泉各地の世界遺産 平泉地区の世界遺産の所在地(googlemap 航空写真) 当初、該当する地域と政府は、平泉町以外に奥州市や一関市の遺跡も含めて九資産で世界遺産委に推薦、認定依頼したが、「浄土思想との関連が十分に証明されていない」ことなどを理由に、国内で初めて「落選」した。 政府は更に、「浄土思想の表現」に強く関連する平泉町の6資産に構成し直して再推薦した。 登録の可否を審査するユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は、2011年年5月、浄土思想との関連が薄いとして奥州藤原氏の住居だった「柳之御所遺跡」を外し、名称も「仏国土(浄土)を表す建築・庭園 及び考古学的遺跡群」から「考古学的遺跡群」を削る変更を求めた上で、5資産の登録を認定、勧告した。 東北地方のほぼ中央(岩手県南部)に位置する平泉の文化遺産は、平安時代末期約100年にわたり独自に発展させた仏教寺院や浄土庭園などの遺跡群である。 又、仏教施設や浄土庭園と称する構築物は、他の都市の建築や庭園に影響を与えたとされ、それらは浄土思想に基づく現世における浄土を表現したものとして評価された。 平泉は、12世紀に東北地方で栄えた奥州藤原氏ゆかりの歴史的土地である。 奥羽の変と言われる「前九年の役」、「後三年の役」の後、初代・藤原清衡が平泉を「仏の住む極楽浄土」にしようと考えて、先ず、中尊寺を建てた。 更に、清衡は同寺に藤原4代の遺体が眠る「金色堂」も建立するる。 その後、三代に亘って、平泉を仏都の中心に置き、各地に浄土思想に元ずく仏塔伽藍群や浄土庭園を構築する。 現在は、それらの構築物は庭園遺跡が残るのみで、建築物は殆ど礎石のみを残すのみであるが、以前から当時の浄土思想に元ずく歴史的、文化的遺産として、国の文化遺産に指定されていた。 そして今回、世界遺産に登録されるのは、この中尊寺をはじめ、毛越寺(もうつうじ)、金鶏山、無量光院跡、観自在王院跡の計五資産である。 『平泉の世界遺産構成資産』 【中尊寺】 (金色堂、金色堂覆堂、経蔵、白山神社能舞台、境内) 【毛越寺】 (境内附鎮守社跡、庭園) 【観自在王院跡】 (毛越寺境内附鎮守社跡、庭園) 【無量光院跡】 (礎石跡、庭園 【金鶏山】 (現存する人工の山) 登録周辺地域は構成資産187ヘクタール(東京ドーム=4・7ヘクタール・40個分)、それを保護する緩衝地帯(バッファーゾーン)として6000ヘクタール(東京ドーム・1270個分)の地域である。 因みに、世界遺産登録の範囲として、「構成資産」と「緩衝地帯」がある。 『構成資産』 文化遺産として直接登録される地域をいい、文化財保護法などで厳格に保護されていることが必要。 『緩衝地帯』(バッファゾーン) 文化遺産を取り巻く環境や景観を保護するために、構成資産の周囲に設けられる利用に一定の制限を有する区域をいい、世界遺産登録のためには、緩衝地帯を確保することが条件となる。 世界遺産登録のための特別な規定があるわけではないが、具体的にはそれぞれの国における法律や条例を適用して確保することになる。 次回、「平泉の個々の構成資産」
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