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古都鎌倉 (14)
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古都鎌倉(14) 「建長寺」





建長寺入場口

豪勢雄大な建長寺山門

建長寺本堂


建長寺は官営的性格の強い寺院である・・、





今まで巡った寺社は、八幡宮を境に東の方角であったが、次より西の方向を巡ってみましょう。先ず、八幡宮より至近にある「建長寺」からです。

八幡宮の西、鎌倉街道の巨福呂坂(こぶくろざか)を過ぎると、緑樹の中に巨大な総門が現われる、「建長寺」である。
鎌倉五山第一位の臨済宗・建長寺派の大本山で、時の執権・北条時頼が建長五年(1253)に中国・宗から来日していた高僧・「蘭渓道隆」(らいけいどうりゅう)を招いて建立したわが国最初の禅寺である。時代の権力者、北条氏や足利氏に保護され隆盛を極めたという。

境内の広さと大小の伽藍で圧倒される。 
実は50を越す大、小寺院を有したが、14,15世紀に起こった数度の火災で、その多くが焼失し江戸時代に入り、高名な沢庵和尚の進言で再建されたという。 
蘭渓道隆が宋から伝えた厳しい禅行が現在まで脈々と受け継がれ、今も厳しい修行が行われている寺院である。

としての「」は異なるが・・、
小生の檀家寺(いわき市白鳥町・・白鳥山・龍勝寺)は京都の大本山妙心寺の一派で、宗派は同じ禅宗の臨済宗である。

一般に坐禅を宗旨とする仏教の宗派を禅宗といい、座禅とは静座して精神を集中させる行法で、日本では臨済宗・曹洞宗・黄檗宗(おおばくしゅう)がある。
曹洞宗の大本山は御存知越前福井の「永平寺」、黄檗宗は京都の万福寺で中国の建築様式をそのまま取り入れているので有名である。
臨済宗は多岐に分派し、現在日本には十四派があるという。 大本山は京都の妙心寺、そして鎌倉の建長寺等々。

臨済宗は中国・唐の時代の臨済禅師が宗祖で、中国に渡り学んだ「栄西」らによって、鎌倉時代に日本に伝えられている。
同じ禅宗の曹洞宗が地方豪族や一般民衆に広まったのに対し、臨済宗は時の武家政権に支持され、政界、文化人に重んじられたといわれる。
その後時代が下り、臨済宗は江戸時代には曹洞宗・黄檗宗に比して、やや衰退気味になった。
この落ち目の「臨済宗」を救ったのが駿河の「白隠禅師」で、彼によって再び中興されたのであった。 現在の臨済宗は十四派が存在するといわれるが、全て白隠によって再興されたものといわれる。

白隠は、江戸期の駿河の国・原宿の名僧で・・、


『 駿河には 過ぎたるものが 二つあり 
                    富士のお山に 原の白隠
 』 


と歌われているのは有名である。

鎌倉には禅宗の寺が多くあり、「鎌倉五山」と言う寺格をあらわす呼び方がある。
これは鎌倉の禅宗の五大官寺(御堂造営費を国府が支出し、経営維持した寺で大寺院・国分寺など。又、幕府が特に保護した寺の俗称)のことを言う。
五山の制度は、インドや中国・南宋期に五つの寺を定めたことに由来するといい、禅宗の保護と統制のため、格式の高い寺五つを定めたもの。 

鎌倉五山は、第一位が建長寺、第二位が円覚寺、第三位が寿福寺、第四位が浄智寺、第五位が浄妙寺である。 
因みに京都五山は第一位が天竜寺、第二位が相国寺、第三位が建仁寺、第四位が東福寺、第五位が万寿寺。
このようにして定められた五山は、時の権力、政治と強く密接な関係を持つようになり、僧たちも政治に活躍の場を広げ、その影響を強めていったという。

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