世界遺産・知床(22) 「羅臼八景・特別地」
羅臼八景・特別編 【羅臼湖】
深い原生林に囲まれた神秘的な湖であり、周囲約6`は知床半島では最も大きな湖で、幻の湖として知られる。
周辺には大小5つの沼があり、高山植物などを見る事が出来る。
特に羅臼湖に向かう途中にある「三の沼」では湖面に映る羅臼岳の山容は絶景である。
横断道路・知床峠の近くにある湖で、1時間あまりハイマツ帯の中を歩くと現れる。
一般観光客は入らず、トレッキングコースとしては最適であろう。
「羅臼湖」はごく最近まで人跡未踏の地で、昭和34年に朝日新聞の記者だった本多勝一氏によって世に紹介された。
昭和37年に羅臼側からの登山道が付けられたが、横断道路が開通する前までは年間数百人しか歩かない、まさに秘境中の秘境であった。
因みに、市町村道・ウトロ羅臼線が開通したのは昭和38年頃である。
翌年の昭和39年知床半島が国立公園に指定され、1980(昭和55年)国道・知床横断道路が開通している。
【世界遺産・知床】
知床はアイヌ語で「シリ・エトク」(大地の行きづまり、地の涯)を意味している。
日本では自然遺産として、平成5年(1993年)屋久島と白神山地が共に登録されている。
現在この「知床」を世界自然遺産としの登録を申請し、まもなく認可されようとしている。
「知床を世界自然遺産に」、希少生物の宝庫であり原生的な植生など、太古の姿をいまだ残す「知床」が、2004年1月に「世界自然遺産」として、地元の要望から政府を通じ正式に推薦された。
そしてその年、7月21日から7月25日にかけて、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)デビッド・シェパード保護地域事業部長による現地調査が行われた。
平成17年7月17日、南アフリカのダーバンで開催されていた第29回世界遺産委員会において日本政府が推薦した知床の「世界自然遺産」への登録が決定された。
登録に当たっては、流氷が育む豊かな海洋生態系と原始性の高い陸息生態系の相互関係に特徴があること、シマフクロウ、シレトコスミレ等の世界的な希少種やサケ科の魚類、海棲哺乳類等の重要な生息地を有すること等が評価された。
【国内の世界遺産と登録年】
日本の世界遺産MAP(wiki 資料)
文化遺産 |
登録年 |
世界遺産 |
所在 |
93年
93年
94年
95年
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96年
98年
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