世界遺産・知床
知床(6) 「ウトロ温泉」
世界遺産・知床の絶景地を巡ってます。
知床玄関斜里、 ウトロ温泉、 知床五胡、 カムイワッカの湯、 横断道路「知床峠」、 羅臼、露天・熊の湯 |
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世界遺産・知床(6) 「ウトロ温泉」
ウトロ温泉街とウトロ漁港
ウトロ遠景;プユニ岬からウトロ市街、オホーツク海を見渡す絶景ポイント(2枚)
一走りで「ウトロ」へ着いた。
北海道の東海岸巡る国道を「オホーツクライン」又は「流氷ライン」ともいい、国道238号の宗谷岬から国道244号、そして、ここ知床の玄関口であるウトロの国道334号で終わっている。
総延長は、延々430kmであった。 (日本周遊紀行より 下記参照)
ウトロの港付近は奇岩怪石が多い、巨大な岩が海から突き出ている。
オホーツクラインとしてははじめて見る光景である、やはり、知床連山が背後に迫る山地特有の海岸風景である。
ウトロ温泉は、知床観光船乗り場があり、温泉街が広がる。
昨年秋、カミさんと訪れた時、この港から半島の西側を船で遊覧した、この時の印象は海岸線は殆どが断崖絶壁で、未だ人を寄せ付けないところと見聞したが、この荒々しい岸壁は流氷の成せる技で、流氷のもすごい圧力で岩肌を削りとったとされている。
ウトロは、知床北部側の温泉場である。
近年、ボーリングによって湧出した新しい温泉街であり、知床岬めぐりの遊覧船が着く港付近と、オホーツク海の眺めを望む高台に設備の整った大小さまざまな宿が点在する。
あの時は、たしか高台でウトロ港が一望できる「知床第一ホテル」に泊まった記憶が甦った。
泉質は塩化物泉で切り傷、やけど、慢性皮膚病、神経痛などに良いとされ、温泉宿は港付近と景色の良い丘の上にある。
オホーツクに沈む夕日を眺めながら温泉は素晴らしいとか。
日帰り入浴できる宿は、知床第一ホテル、知床夕陽のあたる家などが有るようです。
知床が「世界遺産」に登録されたことで更に観光収益が期待されているが、同時に観光客の増加による環境破壊も懸念されているという現状があるという。
【ウトロ温泉概要】
泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
所 見 無色透明・無味・無臭
効 能 リュウマチ、神経痛、関節痛 など
問合せ 斜里町商工観光課 TEL(01522−3-3131)
知床斜里町観光協会 TEL (01522−2-2125)
ところで今、ウトロの温泉街で厄介な問題が生じているという。
特に近年、エゾシカの集落進出が著しく、シカが温泉街を歩く姿をよく見ることがあり、TVや新聞でもニュースに取り上げられるほどである。
エゾシカによって農産物や家庭の観葉植物が食い荒らされる被害も出ているらしく、糞や尿の垂れ流しによる害、シカの道路飛び出しによる交通事故も懸念材料であるという。
銃器による駆除は、集落に接近しすぎている上、知床半島から流れ込む無数のシカには無力として断念、抜本的対策として、集落全てをフェンスで囲むことを2006年に決定したという。
フェンスは高さ3m、距離は3.6kmもあり、対策費用は3600万円で、2006年9月に建設を開始して12月に完成する見込みだという。
次回、「知床五胡」
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