表題はブログにリンクします
日本の世界遺産 白神山地(17) 「白神山地の植生」 .
世界遺産・白神山地の特徴は「ブナ林」(山毛欅)
ブナ林は、国内のほぼ全域に存在するが、特に北半球の冷温帯を代表する林である、
青森と秋田の両県にまたがる白神山地には、このブナ林が世界最大の広さで残っている。 しかも、中心部は伐採などの人手が全く入っていない原生的な状態のままで。
世界自然遺産の地域は、中央部の核心地域と周辺の緩衝地域に分かれていて、これらの何れの地域も世界遺産登録時より開発を行わず、現状のまま保護されることになっている。
従って、これらの地域には遺産登録以前からあった登山道以外には道はなく、今後も恒久的に整備されない予定であり、特に核心地域には道らしい道はないという。
核心地区は林道すらないので、そこを踏破するには極めて高度な登山技術などが必要とされ、世界遺産に登録されてから以降も、核心地区での遭難事故の発生もあり、死亡者も出ているという。
これらの原生林は、殆どの地域がブナ林に覆われている。
白神山地の特徴的なのがブナである、
白神山地の誕生は今から約200万年前に始まった日本海の隆起に起源すると言われ、その特徴であるブナ林の誕生は、凡そ8千年前の縄文時代の草創期であるとされている。
白神山地が世界自然遺産に登録された理由、それは人の影響をほとんど影響を受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布していることにある。
このブナ天然林には、ブナーミズナラ群落、サワグルミ群落等をはじめ多種多様な植物が生育し、高緯度にもかかわらず、ツキノワグマ、ニホンザル、クマゲラ、イヌワシ等をはじめ非常に多くの動物が生息しており、白神山地全体がまるで森林博物館とも云われる。
次回、 「ブナ林の世界遺産」
|