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日本の世界遺産 白神山地(18) 「ブナ林の世界遺産」 .
ブナの原生林
白神山地の広大な原生林である「ブナ林」は、
「白神山地」の特徴は、殆どが「ブナ林」に覆われていることである。 白神山地には人間活動の影響をほとんど受けていない源流域が集中し、世界最大級といわれるブナ林が広域に渡って、ほぼ原生そのままの姿で残されている。 そのブナ林内には多種多様な植物群が共存し、それに依存する多くの動物群が育まれ、自然の生態系がありのままの姿で息づいている。 山地は、名勝地のような美しい高山植物や雄大な景色を眺められる場所はあまり多くはなく、市街地のそばにある林のようなブナ林が巨大化したものと考えるのが妥当といえる。
世界遺産の登録は、観光地であるからではなく、このような広大な原生林が世界的に珍しいためなのである。
ところで、「ブナ」(山毛欅)とは、
ブナ科ブナ属の木で落葉広葉樹、温帯性落葉広葉の樹林を構成するとあり、椎茸栽培以外にはあまり役に立たない木であったために伐採を免れたと言われる。
ブナは沢山の小さな実を付けるために、果樹と同様に寿命がさほどでもなく、平均寿命は200年ほどであると言われている。 自然に放置して倒れたブナは、他の樹木や生物の生存に欠かせない栄養分を供給する。
「白神山地」のブナの原生林は樹齢の若いもの、大木、老木、倒壊し朽ちたものまであらゆる世代が見られるが、400年以上のものも確認されている。
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マザ−ツリーと言われるブナの古木
地衣類が密生するブナの大木・・!、葉や枝に付いた雨水は、この幹を伝って地面に落ちる
次回、 「ブナ林の息吹き」
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