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世界遺産・白神山地
白神山地(21) 「ブナの集水機能」


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  日本の世界遺産 白神山地(21) 「ブナの集水機能」  .



  
   マザ−ツリーと言われるブナの古木
   樹皮が湿気のため地衣類(菌や藻類)が付着し、黒く変色している







更に、ブナの樹形は、水を集めるようにできている、

このような幹を伝う流れを「樹幹流」といい、この樹幹流は単に雨水が集まって流れているのではなく、栄養分が多く含まれているのである。 

ブナの樹幹を伝わって流れてきた水はブナの根元で地中に吸い込まれ、地表を流れる水は見えなくなってしまうい、地面に吸い込まれていくのである。 

ブナ林の土壌は豊かであり、黒い土の中にまるでスポンジに吸い込まれていくように雨水が吸い込まれていく、一般にこれらの土壌を「腐葉土」という。

ブナ林の発達する冷温帯は、夏の間は結構気温が高いので植物の生産性は高い。 
しかし、暖温帯に比べて有機物の分解速度は遅く、差し引きとしての有機物の蓄積度は最も多い地域である。 


この厚く積もった有機物を多量に含む土壌が大量の水分をため込むことができるのである。 
無論、土壌生物もたくさん生息しており、土壌構成を良好なものにしている。 

然るに、ブナ林は「緑のダム」とも呼ばれるが、それは地上部の植物部ではなく、ブナの作り出した豊かな土壌が雨水をため込むのである。

又、動物の餌となる植物も多く、他の森林に比較して豊富な動物が生息している。
秋田食品研究所が、1997年(平成9年)に関係機関の許可を得て、遺産地域指定区域内1200箇所から試料の採取を行なったところ、遺伝資源の中でも、食品素材としてさまざまな働きをする「酵母」を採取することに成功し、最近は「乳酸菌」も発見されたという。

遺伝資源とは、人類が身の回りの生物種の中から有用なものを選抜し利用してきたもので、これら有用生物資源は、それぞれ固有の形質をもち、人類に利用されてきたものである。 
この項で該当するものは、「食用資源」である。


白神山地(22) 「ブナ林の真骨頂




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