表題はブログにリンクします
日本の世界遺産 白神山地(35) 「十二湖登山コース」
.
B.白神岳登山道十二湖コース(片道登り8時間分)
登山十二湖コース-
大崩から十二湖の「鶏頭場ノ池」(けとばのいけ)を望む・・?
白神山頂、笹が一面に覆っているのが気にかかる
白神岳へはルートは、五能線の白神岳登山口から登るのが一般的であるが、無論、逆コースの十二湖から登るコースもある。
十二湖の青池が登山口となっているこのコースは、大崩・崩山・大峰岳を経てマテ山分岐点から白神岳山頂1,232mへ達するものである。 途中の登りはハードそのものですが、岩木山を望んだり、十二湖を眼下に見下ろすなど、変化に富んだ景色が楽しめるコースである。 しかし、どちらのコースにしても、かなりの体力と技術・装備が必要である。
縦走する場合は、白神岳の避難小屋に一泊して二股(マテ山)方面に向けて下山するのが普通であるが、体力に自信があって、尚且つ、日中、日の永い季節は、充分日帰りでも可であろう。 それでも、長い縦走コースなので、日の短い季節は一泊二日の余裕で入山するのが望ましい。
十二湖からの登山道入口は、鶏頭場ノ池と青池の間にある。
大崩までは、いつ足元が崩れるか判らない程の危なっかしい足場で、全コース中唯一緊張する場所でもある。 十二湖は、実は、全体で大小三十三の湖沼があるが、「大崩」から見ると十二の湖沼が見えるために「十二湖」と名づけられたといわれる。
良く整備された明瞭な尾根道であるが、大峰岳手前あたりは登山道に倒木が横たわっているところもある。 崩山から大峰岳まで2.7km。
大峰岳には、白神山地世界遺産地域の案内図があり、大崩から白神岳に至る尾根は世界遺産地域の核心部(コアーゾーン)の縁にあたる場所でもある。
大峰岳からの下りは、丸木で立派に補強された階段もあり、平坦地の泥濘(ぬかるみ)でも滑り止めの突起が付いた板が這わしてあって、とても良く整備されている。 この長い縦走路を整備するのは、なかなか大変なことであlるたろう。
大峰の標高900m前後の鞍部から、登り、降りを繰り返し、最後のマテ山分岐手前の凡そ300m強の登りが、このルートが一番きついところである。
マテ山分岐からの稜線は平穏な歩程となり、このあたり雄大な向白神岳の尾根を正面から眺めることができる。 山頂付近は、風雪が厳しい場所なので、それまでの豊かなブナ林に代わって白骨のようなダケカンバ樹林が広がる。
白神岳の山頂直下にはこじんまりとした避難小屋がある。 白神岳山頂からは、重畳とうねる世界遺産の白神山塊が一望でき、振り返って反対側には日本海の青い海原と海岸線が眺められる。 又、向白神岳の右後方には岩木山も確認できる。
二股コースの尾根道の下りは、登山口まで標高差1,000mを一気に下ることになるが、全コースの中で最も素晴らしい光景が楽しめるところでもある。 尾根道が終わり、白神川右岸斜面を下る直前にマテ山に向かう道が分岐がある。
白神岳登山十二湖コース 各概略所要時間 青池⇒1時間15分⇒大崩⇒50分⇒崩山⇒2時間30分⇒大峰岳⇒3時間⇒マテ山方向との分岐点⇒20分⇒白神岳・・・→二股(マテ山)
次回、 白神山地(36) 「天狗岳登山道」
|