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古都鎌倉 (11)
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古都鎌倉(11) 「鎌倉宮・護良親王の墓」



鎌倉宮
:「大塔宮・鎌倉宮」と裏手にある土牢(下)


親王墓墳




「建武の新政(中興)」と護良親王・・、


再び八幡宮の北東部の奥の方を目指す。
そこに「大塔宮・鎌倉宮」、そのまた奥の階段を登った先に「護良親王の墓」が在る。


鎌倉時代末期の頃・・、

京では後醍醐天皇が中心となって倒幕の機運がもり上っていた。
しかし当初は失敗して天皇は流刑の処分にあい隠岐に流される。
この頃、後醍醐天皇の第一皇子は叡山にこもって修練し、天台座主となって「大塔宮」と称していた。

武力を元にした寺院勢力を味方につけ、そして間もなく還俗して「護良親王」(もりながしんのう)と名乗っている。 
親王は、楠木正成らの反幕府勢力と合流して蜂起し、吉野、高野山、熊野などを転々として二年にわたり鎌倉幕府軍と戦い続けることになる。 
今でもこの地方には親王の所縁や痕跡が残っている、紀州の大塔村は親王の名を記念して付けたものといわれる。


この時期、関東・足利に勢力をもつ「足利高氏」(尊氏)が鎌倉の命で、天皇派を一掃すべく上京するが、途中で寝返り鎌倉の京の出先機関である「六波羅探題」(鎌倉幕府の出先機関)を攻めて、これを滅ぼしている。 

又、1333年、後醍醐天皇は全国の武士に討幕の綸旨(りんじ:天皇直々の命令書)を再び発し、これを受けた上野の国・新田の郷の勇士・「新田義貞」は、鎌倉幕府の本拠(最後の将軍:北条高時)を攻めてこれを滅ぼしている。



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「建武の新政」を起こすが・・、


北条・鎌倉が滅んだ後、護良親王は京へ戻り後醍醐天皇とともに新政を開始する(建武の中興)。 

親王は公家でありながら征夷大将軍に任ぜられ、足利尊氏は鎮守府将軍となった。 
しかし、所詮は公家と武将、次第に尊氏と反目しあい、父の後醍醐天皇とも折り合いが悪くなり、遂に、尊氏暗殺のため兵を集める。
しかし、このことは見事に失敗している。 
結果、皇位収奪を企てたとして謀反反乱のかどで捕らえられる。


親王は、足利方に身柄を預けられて鎌倉へ護送され、鎌倉将軍府にあった尊氏の弟・足利直義の監視下に置かれる。 
親王は、ここ鎌倉宮:往時の東光寺の岩牢に閉じ込められた。 

その後、建武2年(1335)鎌倉に攻め入った北条時行に敗れた直義は、逃れる際に親王を暗殺してしまうのである、親王は若享年28歳であった。


その後、後醍醐天皇の強引な政治手法に反感した足利尊氏は天皇を追放して、京に光明天皇(北朝)を擁立、一方後醍醐天皇(南朝)は吉野にあって政権復帰を覗うが。

所謂、この先50数年にわたり南北朝時代の動乱の時代へ突入するのである。(太平記) 


1338年、足利尊氏は京・室町で征夷大将軍となり、室町時代の足利幕府を開く。
だが、足利時代、所謂、「室町時代」(1338〜1573)は、南北朝(1336〜1392)の動乱、応仁の乱(1467〜1477)、そして幕末の戦国時代(北条早雲、1495〜・・)と混乱の時代でもあった。


「鎌倉宮」は大塔宮・護良親王を祭神とした・・、


明治2年に明治天皇の勅命で創建された神社である。 
宮は、親王が幽閉されていた東光寺跡(現在の鎌倉市寺分の天照山「東光寺」とは異なる)に建てられ、本殿の裏手には親王が幽閉されていた間口・奥行4m、深さ3mの「土牢」が今も残っている。 

なお、護良親王の「墓稜」は鎌倉宮から徒歩3〜4分の山腹にあり、急な石段を登った、昼なお薄暗いところに、菊の御紋を飾った小社が鎮座している。 

小社には俗人が立ち入らぬよう柵が施してあった。


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