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日本の世界遺産 白神山地(1) 「世界遺産について」 .
重畳たる白神山地の山並、
世界遺産(せかいいさん)は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」をもつ物件のことで、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっている。
日本では1992年に世界遺産条約を批准し、同年の6月30日に125番目の締約国となった(日本についての発効は同年9月30日)。 日本の参加が他の国と比べて遅れたのは、国内での態勢が未整備だったためとされるが、他方で世界遺産基金の分担金拠出などに関する議論が決着しなかったためとも指摘されている。 2011年現在の条約締約国は188か国である。
「公式上の分類」
世界遺産はその内容によって以下の三種類に大別される。
文化遺産 顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡など。 自然遺産
顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域。 複合遺産
文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるもの。 また、内容上の分類ではないが、後世に残すことが難しくなっているか、その強い懸念が存在する場合には、該当する物件は危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)に加えられ、別途保存や修復のための配慮がなされる事になっている。 なお、後述するように、無形文化遺産は世界遺産条約の対象ではない。
「非公式な分類」
世界遺産には、自然遺産、文化遺産、あるいは文化遺産の中での文化的景観や産業遺産など、世界遺産センターやICOMOSによって公式に認められた分類とは別に、非公式に使われている分類もある。
「負の世界遺産」
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所。登録の際に、類似の案件は二度と登録しないことが決議された。
平和の希求や人種差別の撤廃などを訴えていく上で重要な物件も世界遺産に登録されている。明確な定義付けがされているわけではないが、これらは別名「負の世界遺産」(負の遺産)と呼ばれている。 負の遺産としてしばしば挙げられるのは、原爆ドーム、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所、奴隷貿易の拠点であったゴレ島、マンデラ大統領が幽閉された島ロベン島。このほか、2010年に登録されたビキニ環礁の核実験場も、登録された際には負の遺産として報じられた。
「裏世界遺産」
裏世界遺産とは、世界遺産委員会などでの審議の結果、登録が見送られた物件を指す。 もともとインターネット上の私的なサイトで打ち出された概念である。
次回、 白神山地(2) 「世界遺産の選考基準」
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