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日本の世界遺産 白神山地(9) 「十二湖駅」 .
十二湖駅
十二湖周辺概略図
五能線に、「十二湖」という小屋風の無人駅が有る、
白神山地に、最も簡単に、身近に近づけるところは、日本海沿岸を走る五能線と国道101号線からであろう。 駅名に、その名も「十二湖」という駅があり、R101の道路標識は十二湖方面を指している。
その標識に従って向かってみた。 これより2〜3km内陸へ向かうと直ぐに十二湖の一角が現れ、そこはすでに深山幽谷の世界であった。
「十二湖」は、江戸時代・宝永元年(1704年)この地を襲った 大地震によって沢が堰き止められ、地盤が陥没して形成されたといわれている。 その時できた湖沼は33を数えたが、「崩山」の頂上から眺めると、小さい池は森の中に隠れ、大きな池だけが12個見えたことから、「十二湖」といわれるようになたという。
十二湖は、広大な森が本来の姿のまま保護され、植物の種類の豊富さは全国的にも稀な地域といわれる。 各、湖沼の近隣にはブナ林が密集しており、それらの土壌は水分の含有量が多く、自然の造った水桶あるいは自然のダムは、しかも自然の浄化装置を持ち、水質の良い水が各所で湧き出しているのである。 湖の総数は約30以上在り、それぞれ透明度は高いという。
因みに、「十三湖」というのが、この先、津軽半島の市浦村にあるが、あちらは湖の数とは無縁のようである。
世界遺産・白神山地のその地域は、十二湖より奥まったところの崩山地区よりほぼ東南の地域一帯を指していて、中央部の核心地域と周辺の緩衝地域に分かれ、これらの地域は世界遺産登録時より以降は開発を行わず、現状のまま保護される事になっている。
次回、 白神山地(10) 「青秋林道の是非」
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