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日本の世界遺産 白神山地(23) 「白神ライン」
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白神ライン(観光団体パンフ クリック大)
白神ラインは、世界遺産の体感ゾーンである。
(トレッキングと登山)
さて、世界遺産の白神山地を体感するには、概ね、三つのゾーンに分れているようだ。 一般の人が気軽に行ける車道ライン(主に白神ラインのドライブ)、歩道コース、有る程度、登山経験の有る登山コース、この徒歩で行く二つのコースは、世界遺産区域の主に外周域であり、コースも良く整備、管理されている。
それに白神山地の内部域、所謂、核心部(コアゾーン)といわれる地域は、一般の人は自然保護のため入山禁止とされている。 ただ、エキスパート登山者や自然探求の専門家、研究者たちは当局の許可を得れば入山できるようだ。
白神山地は、青森県と秋田県にまたがって広がる13万haにも及ぶ山塊の総称で、特に、コアエリア(核心地域)と呼ばれる核心部は立ち入りが厳しく制限されている。 その周辺は、バッファゾーンと呼ばれる緩衝地区が囲んでいて、所謂、一般の人々が出来る体感ゾーンでもある。
又、コアエリアはエキスパート登山の領域で、手続きを行なえば入山できるが、原始性を保つため道標や案内版も設置されていない、そのため熟達者かガイド付きでないと立ち入ることができない。
白神山地へ入るには、一般に青森県側である北側のゾーンが主となっていて、白神ラインと呼ばれる車道から入山するのが一般的である。 車道は、幾つもの峠を越えて西から東、つまり岩崎村から弘前へ、又は、東から西の日本海側へと横断する弘前〜岩崎村へ到るルート、地域からである。
「白神ライン」は、深浦町の岩崎地区で国道101号から分岐した後、笹内川沿いに東進し白神山地を通過する。 特に、旧岩崎村の境(一ッ森峠付近)付近から、白神山地を経て中津軽郡西目屋村に至る区間は、大部分が未舗装の悪路である。
途中、深浦町では追入瀬川、鰺ヶ沢町では赤石川の其々の上流部にあたるため、谷越えや山越えの激しい難所もある。
世界遺産登録により車の交通量は増加したが、オフロード(砂利道)のため沢に転落する車両もあるという。 冬期は閉鎖される林道で、原則として通行可能期間は5月下旬から11月中旬までである。
弘前側からだと、暗門の滝周辺や津軽峠では美しいブナ林を散策し、又、天狗峠展望所・白神岳展望所では白神の山々を眺望し、最後に白神山地の山懐に点在する33の湖沼群、十二湖でフィナーレを飾る。
尚、山岳ドライブのコースで、殆どがダート区間なので、荒天時などにはドライブは不向きであり、初夏から秋の天候の安定した日にドライブしたいものである。 更に、白神ラインは冬季間は通行止めとなるが、季節、積雪によって日にちが変更になるので、交通情報などで確認しておこう。
次回、白神山地(24) 「世界遺産を観察歩道」
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