【世界遺産・知床】
知床はアイヌ語で「シリ・エトク」(大地の行きづまり、地の涯)を意味している。
日本では自然遺産として、平成5年(1993年)屋久島と白神山地が共に登録されている。
現在この「知床」を世界自然遺産としの登録を申請し、まもなく認可されようとしている。
「知床を世界自然遺産に」、希少生物の宝庫であり原生的な植生など、太古の姿をいまだ残す「知床」が、2004年1月に「世界自然遺産」として、地元の要望から政府を通じ正式に推薦された。
そしてその年、7月21日から7月25日にかけて、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)デビッド・シェパード保護地域事業部長による現地調査が行われた。
平成17年7月17日、南アフリカのダーバンで開催されていた第29回世界遺産委員会において日本政府が推薦した知床の「世界自然遺産」への登録が決定された。
登録に当たっては、流氷が育む豊かな海洋生態系と原始性の高い陸息生態系の相互関係に特徴があること、シマフクロウ、シレトコスミレ等の世界的な希少種やサケ科の魚類、海棲哺乳類等の重要な生息地を有すること等が評価された。
【国内の世界遺産と登録年】
登録年 世界遺産 所在
≪文化遺産≫
93年 法隆寺地域の仏教建造物 奈良
93年 姫路城 兵庫
94年 古都京都の文化財 京都、滋賀
95年 白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜、富山
96年 原爆ドーム 広島
96年 厳島神社 広島
98年 古都奈良の文化財
奈良
99年 日光の社寺 栃木
00年 琉球王国のグスクおよび関連遺産群 沖縄
04年 紀伊山地の霊場と参詣道 和歌山、奈良、三重
07年 石見銀山遺跡 島根
11年 平泉;仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 岩手
≪自然遺産≫
93年 屋久島 鹿児島
93年 白神山地 青森、秋田
05年 知床 北海道
11年 小笠原諸島 東京
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